「オキクルミと悪魔」を渡す

「オキクルミと悪魔」(作:木村次郎 曲:丸山亜季)

第一場「荒熊親分」

オプタテシケの山々には雪…コタンでは、狩りの準備、縫物、料理、子育てと活気に満ちている。「湖を渡ってくる風はまだ冷たいが、春だ!」~「荒熊親分・子分たち登場」~小さいオキクルミが人に悪さをする荒熊たちを懲らしめる。

第二場「アメマスとの闘い」

漁をする村人たちを「アメマスの化け物」が飲み込んでしまった。川鳥から話を聞いた少年オキクルミは村人たちの命と豊かな暮らし取り戻すためにアメマスと闘う。

第三場「大いなる悪魔との闘い」

悪魔は里川に毒の水、毒の霧を流し、生きとし生けるものすべての生命を奪っている。青年オキクルミは里人たちと大いなる悪魔との闘いに向かう。その闘いはすさまじく…追いつ追われつ…怪物たちと里人たちもすさまじい闘い。オキクルミは、いら立つ心を押さえ姉に託された「銀の矢」を射る…「銀の矢」は光を追い越し金の風を起こし大いなる悪魔を射抜いた…コンカニペランラン シロカニペランラン…霧が晴れていく…。ふたたび豊かなアイヌモシリ…子どもらは笑い唄い、魚群れて、木の実輝き、野には鹿…かぐわしい香りにあふれて…。

のうさぎ組(2歳児)やまばと組(3歳児)は「荒熊親分」「アメマスとの闘い」まで、きりん組(4歳児)かもしか組(5歳児)は第三場「大いなる悪魔との闘い」まで観劇。子どもたちの劇を見つめる真剣なまなざしを感じて役者たちも熱の入った演技をしていました。保育士たちは「帯広カムイトゥウポポ保存会」の奈々子さん、文恵さん、裕樹さんたちから教えていただいた「ウポポ(唄)」「リムセ(踊り)」を練習して劇中に披露しました…イライアライケレ。

卒園記念「大いなる悪魔の衣装」…2023年度かもしか組保護者寄贈

今回の劇中「大いなる悪魔」が着用させていただいた衣装…卒園するかもしか組の皆さんから記念品としていただきました。たいへん美しい貴重な衣装です。だいじにしていきます…ありがとうございます!!